オヤジ「僕は昔は気が強かったんですよ。でもね、子供の頃気が強くて
ケンカばかりしとったものだから、ケンカがもとで失明しましてね。
その後、遠近感がとれなくなってしまいまして、キャッチボールを
してもボールが取れなくなったんですよ。それが原因でよくからかわれ
ましてね、一転気が弱くなりましたよ。でも、そういった体験を通じて、
僕は相手が嫌がることは絶対に言わないようになった。
気をつければ直せることであれば言いますけれども、注意しても
直しようがないことは絶対に言わない。」
これは紛れも無い事実だ。理不尽に怒鳴られたことは一度も無い。それどころか常に周りを気遣っている。心の痛みを知っているからこそ、他人を思い遣れるのだろう。
一見、仏頂面で気配りなんか出来ないように見えるけどね…、
そのギャップが、またイイんだわ!
オヤジ「でもね、気が弱くなった僕を父親が『それじゃダメだ。』ってね。
僕に柔道を習わせようと、町道場に通わせたんですよ。
それがきっかけで、それから10年間毎日柔道をしましてね。
僕は小柄だけど、やっぱり『継続は力なり』で、毎日練習を
繰り返しているとね、段々強くなりましたよ。大学をでる時には4段。
その後、名誉で6段まで昇段しました。チャンドラというアメリカの
作家の言葉で『男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ
生きる資格が無い。』というものがありますけれども、それが僕の
人生のモットーなんです。」
時には『ヤマタフ』と言われるオヤジ。その気力・体力は学生時代の柔道によって培われたらしい。そして、タフだけではない。確かにチャンドラの言葉を実践している。
タフで優しい男って…、ちょっとカッコつけ過ぎじゃない???